読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

さよならさんかく

_

 

「さよならさんかくまたきてしかく!」

 


開けっ放しの窓から入り込んで来た声で目が覚める。
15時20分。どうやら下校途中らしい小学生は、学校で習ったのであろう歌を声を揃えて口ずさむ。
白い天井をぼんやりと眺めていたら、歌も終わりを迎えたようだった。
ひかるはおやじのハゲ頭!小学生は楽しそうに叫んだ。


さよならさんかく、また来てしかく

 

確か連想ゲームの歌だった。
また最初から歌い出したらしい声はだんだんと遠ざかり、蝉の声に掻き消された。


悲しい歌。"しかく"はまた来ることを望まれているけど、"さんかく"は一方的な別れを告げられる。さんかくと再び会うことはないのてある。

 

 

夏が来た。
暑い夏。
さんかくがいなくなってから3度目の夏。

 

_

続かない\(°ω° )/